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間伐材ゼロエミッション”1haの森運動”全体構想
―間伐材を核にした、地域内資源循環システムの流れ―

 


運動のねらい
  地域の未活用資源を地域内で活用し循環させることによって、住民参加の新しい産業を興し地域活性化・コミュニティの再生を図る。

間伐を取り巻く現状
 
 現在、わが国の森林全体の4割を超える人工林の多くは、木材の価格の下落で間伐されず、また間伐されても山から運搬する費用がかかり、「切り捨て間伐」と言われるように、間伐材は山に放置され「荒れた山」が目立っている状況です。
  一般的には、植栽した人工林は、20-40年で、密植した木々の間伐や枝打ちなどをし、森林に日光を入れなければなりません。そうすることで森林に下層植生が育ち、生物が生息する生態系が保たれると同時に、山の保水力も高まり、地中に水を蓄えるダムや、洪水や渇水の緩和機能が発揮できます。河川流域の下流で水を使う都市や農場・工場などは、この水源地域の森の恩恵に大きく依存しています。
  更に近年、森林は地球温暖化のような地球レベルの環境問題で、その原因であるCO
2を吸収し貯える能力があることで注目されています。また木材は、製材用、パルプ、チップ、合板、薪炭材、しいたけ原木、さらにはバイオマスなど再生可能リサイクル資源であると同時に、石油や金属など枯渇資源とされる代替資源として、持続可能な社会づくりにはなくてはならないものとして脚光を浴びています。
  しかしこれまで、間伐材は弱く賞品価値が無いように思われてきました。大量生産・大量消費の時代の20世紀には、はみ出しのけもの材としてしか見られてこなかったからです。そしてこの間伐材がいま、地球を救う役割りを果たすことになってきました。
  間伐事業は、人工の森に多様な機能を蘇らせ、多彩な林産物を生み出しそして、森林の産業クラスターをつくり出し雇用を創出して、過疎で苦しむ中山間地域に活力を取り戻すことができるのです。また、上流域の水源の森の恩恵を受けている下流域の住民・企業が率先して山間地域を訪れ間伐作業に汗を流すことで、都市と山間地域の交流の輪と地球市民としての連帯感が生まれます。
  また、山間地域から生み出される間伐材を都市住民が住宅や家具、バイオマスエネルギー、教育やスポーツの現場などで使い、土木や都市計画などの公共事業で活用される「グリーン購入」、「グリーン調達」などによって間伐材を軸に環境に配慮した経済の輪が確立されます。


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